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【24時間限定記事】天才性を開花させる方法を『HUNTER×HUNTER』を事例に解説!

この記事は2020/8/20の10時に公開した、24時間で消える1日限定公開の記事でしたが、反響が大きかったので2021/10/10に一般公開記事に変更しました。

昨日のメルマガ「天才性を発揮するのに必要な「保護者」の見つけ方を『キングダム』で解説!」で、とんでもない文量で、天才性が開花するために多くの場合条件になる”保護者の定義と見つけ方”について書きました。

で、今日は保護者または理解者が見つかったあとに取り組む、自分独自の天才性をどうやって発揮できるようになるプロセスを今日は、大人気漫画『HUNTER×HUNTER』を事例に使って解説します。

たぶん、結構わかりやすいはずです。笑
では、いきます。

まずは「天才」と「天才性」の定義をおさらいですが、下にある図のように

天才=人が真似できないことができて、尊敬に値する存在(または部分)
天才性=人が真似(理解)できないことができること

です。

なので天才性を発揮するためには、人が真似できないことを発想して実行するか、人が真似できないぐらい何かに時間をぶっ込む(過集中投資する)か、になります。

ちなみにこれは「異質型天才」の話であり、「資質型天才」の場合は自分の中で偏差値が桁違いに高い資質を見抜き、そこにプラスして圧倒的な努力もすることで、人では真似できないレベルのことができるようになります。例えば、オリンピックでメダルを取るようなスポーツ選手や、時代に名を残した天才数学者とかは基本資質型の天才ですね。もともとその分野に適した高い資質を兼ね備えていないと、競技人口が多い競争の世界で、競争に打ち勝つっていうのは難しいですからね。

ビジネスの世界で言えば、世界を代表する企業体を作ろうとしているソフトバンクグループの孫さんは資質型天才で、この記事(異質型天才は、不登校出身が多い?)で書いた競争嫌いの前澤さんは、どちらかと言えば異質型天才よりになります。

とは言っても、人が真似できないようなことをできるようになるのは、聞くと簡単だけど実行しようとすると難しいです。一つの障壁が、理解されないことからくる外敵の「批判」と内敵の「孤独感」。これらの人が理解できないことをやろうとする圧力から天才の卵を守るのが、保護者の役割だってことは何度か書いている通りです。

もう一つの障壁が、真似できないことをできるようにするというプロセスについて、多くの人がこれまで学んでこなかったから無知であるということ。学校教育から、人から何かを学ぶこと、何かを上達したければうまくいってる人を真似するという、効率がいい成長の方法しか学んできてない人が多いです。

じゃあ、HUNTER×HUNTERでは、どうやって強いキャラクターが、まだそうでなかったところから自分の個性を活かして、天才性を開花させていったのか?これを主人公であるとゴンと、親友のキルアが成長していくプロセスを事例に徹底解説します。

では、どぞ!


↑まずは、自分が戦う分野における「基礎修行」から。これはスポーツでいう、基礎的な体力をあげたり筋力をつけるトレーニングです。一流を目指すためには、資質の如何に関わらず、自分が参入する分野への大量の訓練が必須。当然これらはハードなものですが、その大変さを乗り越えてでも上を目指したいってを当たり前のように感じられないと、途中で心がボキボキッって折れてちゃいます。

自分が向かない分野の一流の日々のトレーニングを見ると、「このレベルになってもこんなトレーニングをしてるんだ・・・」って気が遠くなり、自分が本当にやりたいことであり向く分野であれば、「これだったら自分でもできそう」「むしろワクワクする」ってなります。なので、やっている練習がハードかどうかに関係なく、”自分の主観”がこれだと大量の行動量をやっても続けられそう(楽しめそう)って感じられるかを、”最初に知る”ことが天才性の発揮に進む前のそもそも論として大事です。


↑上で書いた「ハードな基礎修行」までは、ドラゴンボール世代までと変わらないですが、こっから先が、『HUNTER×HUNTER』の真骨頂。つまり、個性を重視したトレーニングおよび、必殺技の開発に対する体系だった考え方があります。

ゴンとキルアに、念能力を教えたウィングはこう言っています。

「念能力はその人の個性に大きく影響されます。一人一人好きなことや得意な分野が違うように念にも得手不得手があるのです。(中略)もし真剣に念を極めたいなら誰かの能力をマネしようとするのではなく、まず自分の資質を見極めることが大切です!」

ジャン!!

ってこと、早速出てきましたね、天才性発揮に通じるキーワードが。人のマネをしようとするんじゃなくて、自分の個性や資質を知ることが大事だ、と。そう、天才性発揮のためには、その土台となる「正しい自己理解」が欠かせないってことです。


↑正しい自己理解の一つである「才能」を把握する上で、大事なこととしてウィングは

「念能力はその人の個性と深くつながっています。
一つは生まれ持った才能!もう一つは生活の中で磨かれた才能!」

と言っています。

自分の資質を34分類の中から知ることで有名な診断「ストレングスファンダー」を紹介している、『さあ、才能に目覚めよう』でもそうなように、才能とスキルを分けています。

才能=生まれたときから得意なこと
スキル=育った環境やトレーニングによって得意になったこと


↑出ました。みんな大好き!オーラの性質を6分類に分けた「六性図」です。完全にひとりひとり違う個性や資質を知っていくことも大事ですが、得手不得手の大雑把な傾向や進む方向性が大事だってことを教えてくれます。実際の世界でいうと、外交的か内向的か、成果志向か人間関係志向かみたいなのが、この6分類に似たざっくりとした自分の性格の分類になります。


↑じゃあ、どうやって知ればいいの?ってなりますよね。


↑ここで超便利な「水見式」って方法がありまして

水見式とは、グラスに水をたっぷり入れて葉っぱを浮かべて「練」(というオーラを発する技術)をやったときに、どういう変化が起きるかで自分のタイプを知るという方法。
めっちゃ簡単で正確というすっごい便利な方法なので、ぼくも自分独自の「六性」的な大雑把なタイプ分類と、水見式的な簡易な見極め法はこれから開発予定です、たぶん。

ここから、彼らはさらに基礎トレをしていくのと、実践の中で戦術を磨いていくんですが、あるときキルアが言います。


↑「必殺技」をそろそろ開発すべきだと。今までが準備段階で、こっからが天才性を開花させていくプロセスです。


↑頭脳派で頭の回転が速いキルアは、必殺技をそもそもどういうものにするのがいいのかを分析するけど、野生の勘で生きてる本能タイプのゴンは・・・


↑頭がパンク。これ経験したことがある人いますよね?すぐ頭がぐるぐる回って、ぷしゅーって音を立てて思考停止しちゃう人。これはそもそも、自分でゼロから何かを考えて組み立てるのが向いてない性質ってことです。ここからキルアとゴンは、各自別々で分かれて必殺技の開発をスタートしますが


↑キルアはすぐに”これ”を自分の必殺技に使えるんじゃないかと着想する。これとは、彼がゾルディック家というプロの殺人稼業の一家で生ま育って、トレーニングの一環として電気を浴びるっていう拷問を受けたことによって、体に電気を流せるという生活の中で磨かれた特殊な才能(=スキル)のこと。自己理解として、才能とスキルの棚卸しがしっかりできてると、必殺技の開発がスムーズに進みやすくなります。(キルアの場合はタイプ的にメタ認知が高いので、棚卸しをしなくてもベースの自己理解が高い)

↑あとは、その使える素材としてのスキルを、別の才能やスキルと組み合わせて、必殺技として自由自在に使いこなせるようにトレーニングしていく。


↑一方自分ではまったくもって必殺技のアイデアが振ってこないゴンは、すでに必殺技を開発済みの仲間であるクラピカに助言を求めにいく。(←これ大事ね、ゴンのタイプは)


↑ここでクラピカが、鎖をイメージ化して使った必殺技という、アイデアをひらめてからどうやって実際に必殺技にしていったのか、を解説していますが、

「まず、鎖を具現化しようと決めてからはイメージ修行だな。最初は実際の鎖を一日中いじくってたな。とにかく四六時中だよ。目をつぶって触感を確認したり、何百枚何千枚と鎖を写生したり、ずーっとただながめてみたり、なめてみたり、音を立てたり、嗅いでみたり、鎖で遊ぶ以外何もするなと師匠に言われたからな。

しばらくしたら毎晩鎖の夢を見るようになってその時点で実際の鎖をとりあげられた。そうすると今度は幻覚で鎖が見えてくるんだ。さらに日が経つと幻覚の鎖がリアルに感じられるんだ。重さも冷たさもすれあう音も聞こえてくる。いつのまにか幻影じゃなく、自然と具現化した鎖が出ていたんだ」

ここが本日の最重要ポイントね!自己理解や基礎修行という準備をした後に、天才性を開発していくプロセスは、「これができたらすごい(良い感じかも)」っていうひらめきがファーストステップ。その次に、他の人からみたら(場合によっては自分から見ても)突拍子もないアイデアを現実的にできるようにしていくために、そこに時間とエネルギーを過集中投資する。これが次のステップ。

ちなみに、一番上で紹介した天才の定義を示した図で言うと、必殺技の開発のプロセスはひたすら横軸”だけ”を大きく横に伸ばしていく時間。


この段階では、成果や評価は一切気にしない。ここが難しい。
だって、例えばクラピカが鎖を自然とイメージできるようになるまでに仮に半年や一年かかったとして、その間は「鎖で遊ぶこと」だけやるように師匠に言われてたけど、実戦的なトレーニングを積んだ方が成果・評価を作る(=強くなる)という縦軸を伸ばす方が効率的に見えそう。

だから、みんな効率に流されてうまい人の真似をするから、横軸を伸ばそうとしない。やりはじめても、「本当にこんなことできるのか?」って疑って途中で辞めてしまう。そう、天才性を開発するプロセスは、いつこのプロセスが終わるのか先が見えず、非効率で、うまくいかない失敗の積み重ねがほとんどの期間になる。そして、周りからは”変な奴”か”要領が悪い奴”に見られる。

それでも気にせず、脇目を振らず、決めたことに過集中する人だけが、本当の意味で天才性を発揮できる。評価や成果を先送りにして、徹底的に自分のひらめきで決めた道を進む。


↑クラピカから必殺技の作り方についてヒントをもらったゴンは、元々の念の師匠であるウィングに連絡し、さらなるアドバイスを求める。そして、ウィングはゴンに注意点とヒントを与える。


↑ちなみにこのときウィングが、具体的で明確な答えではなく、抽象度が高いヒントしか与えないっていうのは、天才性を伸ばす上ですごく重要な関わり方になる。

一つ目の理由は、天才性を伸ばすとは、独自性を高めるってこと。本当の意味で大事な独自性っていうのは「はい、これどうぞ!」って与えられたものではなく、自分の中からの直感的なひらめきや根気強く粘って考え抜いた結果たどり着いた答えによってしか生まれない。そもそも楽して効率的に結果を出すという、再現性がある方法を取りたいのであれば、わざわざ天才性を伸ばすというイバラの意味を進む必要はないってことになる。

ウィングのコーチング的な関わりが大事な二つ目の理由は、上で書いたよう天才性を発揮していくプロセスはハードで、途中で辞めたくなることが多い。それでも続けるためには、「自分で決めたんだからやりきるぞ」っていう覚悟が必要になる。なのでヒントはもらった上で、アイデアを出す段階ですら挫折してしまうようなら、自分独自の必殺技を開発するなんてことはできない。

なので、ここからゴンも・・・



↑もらったヒントを自分の頭で噛み砕いて消化しようとするが、すぐ思考停止しちゃう。それでもあきらめずに考え続けていると・・・


↑あることに気づく。そして、その気づきを実際にやってみると・・・


↑ちょっとだけど出来た。これが必殺技開発における、最初の小さな成功体験になる。



↑そして、自分のアイデアをちゃんと現実化できたら、すごい威力を発揮するんじゃないかと直観する。そして、ここまらまた過集中のトレーニングに入っていく。

ってことで、ここまでの解説で、どういうプロセスで必殺技を開発していく(天才性を発揮していく)のかってことをイメージしてもらえたでしょうか。

ぼくたちは常に2つの選択肢を持っています。

・うまくいくと分かっている再現性がある方法を学んで成果を出す道
・無駄や失敗を多く経験しながら独創的で真似できない技をつくっていく道

どちらもメリットとデメリットがあるので、どちらが正解ってことはないです。なので、そもそも天才になるのを目指すこと、天才性を発揮しよう努力しなくても、幸せになれるし成果も出せます。その上で、自分がどうしても天才性を発揮する必然性や動機がある人は、今回の解説を頭において、多かれ少なかれイバラの道ですが、楽しみながら自分の必殺技を開発してみてください。

ちなみに、会社員でこれを実行しようと思ったら、時間の使い方に工夫が必要です。

・求められる成果や業務をできるだけ時短で終わらせる
・残りの時間を、直近の成果を生まない実験としての必殺技開発にあてる

って感じです。組織は再現性がある方法で安定した成果を出すことを求めます。なので研究開発の部署のように、実験自体が与えられた職務である人以外は、給料をもらいながら確率が読めない実験に時間を全投資することはできません。なので、できるだけ時短して、残りの時間を必殺技開発に全投資するってイメージです。

この辺は、本当はもうちょっと細かい方法論がありますが、長くなるので今日はここまで。

明日9/21の10時には消えちゃいますが、この記事が良かったので他の人にもシェアしたいって方は、「シェア歓迎」なのでぜひSNS等で自由にシェアください。

ちなみに、余談ですが、今日の記事に若干関連して、ぼくがオンラインサロンをプロデュースしている「プロデューサー、映画監督の坂田栄治は、『HUNTER×HUNTER』のキャラで例えると誰なのか?」についてはこの記事に書いてます。

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