論文

論文vol.3『音楽、ファッション、映画、お笑い業界から学んだオリジナリティの作り方』の試し読みができます

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はじめに

オリジナリティってこうやって生まれるのか!

芸風ってどうやって作るんだろう?これが今回の論文vol.3に対して、ぼくが設定したテーマでした。

論文執筆期間に限らずぼくはいつも各業界で活躍する天才たちについて調べることを日課にしています。そのために調べたい天才の自伝がある場合は、買って読みます。いろんな自伝を読んでいると、いつも興奮してテンションがあがってしまう箇所があるんですよね。それが、「芸風が生み出されていくプロセス」について書かれている部分でした。

一番最初は、南海キャンディーズの山ちゃんこと山里亮太が書いた『天才はあきらめた』(朝日文庫)を読んだときだったかな。そこには山ちゃんがちっちゃかった頃の話から、売れるようになるまでの話が時系列で書かれてありました。山ちゃんはぼくの天才研究における典型的な「凡人出身の天才」タイプ。初めから笑いのセンスがものすごく高かったわけじゃないことが本を読んでいるとわかります。吉本のNSCに入ってからコンビを作って解散を2回やり、その後ピン芸人を1回やってみた後に、しずちゃんと出会って南海キャンディーズを結成し、そこでやっと自分のスタイルを見つけていきます。それを読んで、「おおお、芸風っていうのはこうやって生まれていくのか!」と、ものすごくテンションがあがったわけです。それと同時に、あの人はどうなんだろう、この人はどうなんだろうっていう風に、自分が知っている各界のレジェンド的な存在の人たちがどうやって芸風を作ってきたのかを調べたくなったんですね。

実際に調べてみると、おもしろいことこの上なく。オリジナリティを作っていくストーリーに触れるだけでも読み物としておもしろいんですが、それに加えて自分が知らなかったそのジャンルのことや時代背景のことも知れる。例えば、M-1は4分間という制限時間の中にどれだけボケを多く詰め込めるかという戦いだというのは、芸人にとっては当たり前の話かもしれないけど、いち素人の視聴者としてはそんなことは知らないわけですね。また、例えば、テレビというメディアが台頭する前と後で、人々の娯楽はどう変わっていったのか。テレビが出てきた頃のミュージシャンやお笑い芸人たちの気持ちは、数年前にテレビが主戦場の芸能人や芸人がYoutubeを前に、自分もYoutubeをやるかやらないかを決めるのに近かったのかなとか。ジャンルや時代をまたいでいろんな事例に触れていくと、今、そしてこれからの自分の活動において、どういうことに気をつけた方がいいなっていう視座が高くなるわけですね。

この論文を読むだけでアイデアがひらめきやすくなります

そして何よりですよ、いろんな人の芸風について調べれば調べるほど、調べてるだけの自分もちょっとずつ強くなっていくのがわかるんですね。『HUNTER×HUNTER』でいうと団長、『NARUTO』でいうとカカシみたいに、漫画ではよく、戦った敵のスキルを盗んだりコピーして自分のものとして使えるようになるキャラが登場するんですけど、それです。表現やアート型ビジネスの世界においては、どれだけうまくいってても真似するとか、人とかぶるのは最悪っていう価値観なので、誰かの芸風を自分も真似するって意味ではありません。ただ、アイデアのストックが増えていくわけですね。それは確実に創造の肥やしになっていきます。

例えば、椎名林檎について調べるまでは知らなかったんですけど、椎名林檎の芸風のひとつに「シンメトリー芸」なるものがあります(ぼくが勝手に〜芸と読んでるだけですが)。アルバムの曲が13曲だとしたら真ん中の7曲目を中心にして、上下が対になる構造を作ってるんですね。『勝訴ストリップ』っていうアルバムでいうと、1曲目が虚言症だと対になる13曲目は依存症で漢字三文字。3曲目が弁解ドビュッシーだと対になる11曲目が病床パブリックで、漢字とカタカナの造語。あとは、アルバムの総収録時間が55分55秒になっていると。『加爾基 精液 栗ノ花』というアルバムだと11曲で、曲名が同様に上下が対称となる構造になっていて、総収録時間が44分44秒になっていると。

とんでもない”遊び心”ですよね。自分では考えもしないことだし、考えても普通なら実際にやろうとはしないじゃないですか(ちなみに本編でも書きますが、椎名林檎の緻密さ厳密さと遊び心の統合はほんとにどうなってんだこの人って舌を巻くぐらいすごいです。もう完全脱帽、完全降伏みたいなね)。ぼくが本という媒体で似たことをやるとすれば、例えば毎見開き2ページの最初の1文字だけをひろっていくと、実はその本で一番伝えたいコアメッセージがちょっとふざけたテイストで書いてある文章になっているみたいな感じかな。いやー、そんなところにコミットできないでしょ普通。って思いつつ、こうやって書いてみると実際にやってみたくなってる自分がいてこわいですけど(笑)。

でもこの芸風をもうちょっと自分なりに消化してみると、あーこのシンメトリー芸ってのは、「隠し芸」であり「縛り芸」だなと。こうやって一段階抽象化した上で、すぐに使わずに脳みそにこのアイデアを放り込んでおくと。そうすると、然るべきタイミングで、どこかで放り込んだアイデアとアイデアが結びついたりして、”ひらめき”って形でやってくるわけですよね。だから、いろんな人の芸風について調べて、そのアイデアを脳内にストックしていくことは、クリエイティビティという観点でちょっとずつ自分を強くすることになっていると思うんですよね。

そういう意味でこの論文は、芸風についての研究の「中間報告」という感じですかね。ぼく自身はこの論文を出した後も、いろんな人の芸風をずっと調べていくだろうから。ぼくにとっては楽しいから、実益を兼ねた趣味の位置づけとしてね。

ただ、他の人が同じようなことをやろうとしたら結構大変だと思うんですよね。だって自伝とかって、失礼だけど無駄に長いものも多いしね。やりたくても時間が足りない。だからぼくが今回論文でやってるのは、ひとりで嵐の中マグロの一本釣りに行って、ひーひー言いながらなんとか釣りあげて、おいしく食べれるように解体したものを持ち帰って、家で涼しい顔で待ってる家族に食べさせてあげるって感じのことなんですよね。「あんたが行きたくて勝手に行ったんでしょ?押しつけがましく言わないで」って言われたら、まあそれまでなんですけどね(笑)。天才研究という名のマグロ漁船にひとり乗り込んで、無駄に大量の自伝を読み散らかして触れた情報の中から、一番おいしい中とろ的な部分だけ切り取ってふるまってるわけです。なので、今回の論文は中とろですからね!ぼくがしっかりと味をしめてるように、あなたもこの論文を読み進めるだけで無意識のうちにちょっとずつ強くなります。ぼくがやってるように人の芸に触れる度に立ち止まって、これを自分の分野で活かすならこんな感じかなとか、抽象度をあげて消化しながらよく噛んで食べてもらうと、さらに消化吸収が促進されて、強くなる度合いが増します。

そんなこんなで、本編を読むのが段々楽しみになってきたと思うので(多分)、それでは中とろを握っていきます。どうぞ!

※芸風の作り方について調べ始めましたが、芸風だとちょっと範囲が広すぎると感じたので、途中からオリジナリティについて深掘りする形に変更しました。よって本編は、タイトル通り「オリジナリティの作り方」について書かれています。

目次

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はじめに
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・オリジナリティってこうやって生まれるのか!
・この論文を読むだけでアイデアがひらめきやすくなります
・目次
・ぼくの妄想

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第1章ーオリジナリティを生み出す3つのパターン
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■そもそもぼくたちはなぜオリジナリティを生み出すべきなのか
・オリジナリティとは意図の結果か偶然の産物か
・オリジナリティは差別化のために作るわけではない
・「頭脳派」の島田紳助と「感覚派」の秋元康
■パターン1ー「あるカテゴリー」で一般的なスタイルを否定する
・「嫌い」を使ってオリジナルなスタイルを生み出した北野武
・ココ・シャネルはどうやってオリジナリティを生み出したのか
・否定する対象が明確にあるか
・椎名林檎がオリジナルな曲を作らないといけないと思ったきっかけ
・椎名林檎とココシャネルはアート型なのにここがすごい
■パターン2ー「ないカテゴリー」を生み出す
・「好き」からオリジナルを生み出し続けるみうらじゅんのすごさ
・「好き」でいっていいのは「ないカテゴリー」の場合だけ
・『無駄づくり』という、「ないカテゴリー」を作った藤原麻里菜
・オリジナルなアイデアでも執着と結びつかないと続かない
■パターン3ー「あるカテゴリー」で強みを磨く
・「強み」を磨くことで独自の漫才スタイルを作ったナイツ塙
・量をこなさなければ、何が強みで何が弱みかは見えてこない
・なぜ強みを磨くやり方だとオリジナリティは小さくなりがちなのか
・憧れを捨てたことで強みに気づけた南海キャンディーズ山ちゃん

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第2章ーオリジナリティを作る4つのステップ
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・オリジナリティの作り方を言語化したら逆に同質化を促進しないか
■ステップ1ー観る
・優れた頭脳派は網羅的に情報を集めて法則を見つけ出す
・島田紳助が言う「X+Y」で物事を考えろとは?
・感覚派はなぜ分析しようとしないのか、しなくていいのか
・感覚派が使える3つの武器
■ステップ2ー問いを立てる
・アイデアとは問いを立てるという原因から生まれる結果である
・慣れてない人ほど問いを立てるときには「制約」が必要
・オリジナリティを作るとはルールを破ること
・満たすべき条件をクリアするまで何度も問いを立て直す
・椎名林檎のように無意識に問いを立てるケースもある
■ステップ3ー実験する
・「好き嫌い」も量をやらないと見えてこない
・山本耀司は実践する中で自分の得手不得手を学んでいった
・オリジナリティ=好き嫌い×得手不得手×新しいターゲット
・実験を通して「しっくり感」と「反応」を確認する
・反応や評価を確認するときに気をつけたい3つの注意点
■ステップ4ー言語化する
・クリエイティブな人たちも言語化によって再現性を担保している
・こんまりが世界的に評価されるようになった理由も言語化
・言語化のために「壁打ち」を常設する

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第3章ーオリジナリティを作る前に北野武と椎名林檎から学んでおくべきこと
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■芸風の重心とは?
・お客さんから期待されていることをどのぐらい考えるか
・重心の位置が、オリジナリティが認められるまでの期間に影響する
■長く創造的にいられるための「期待圧」との付き合い方
・映画が初めて大きく評価されたときに北野武がヤバいと思った理由
・セルフプロデュースの天才椎名林檎は大いに話題を作ったが・・・
・一大ブームの最中に椎名林檎を終わらせないといけなかった訳
■長く創造的にいられるためには「新しい挑戦と実験」の時間を確保する
・ブームの最中に実験的活動をすることでガス抜きと種まきをする
・たけしは強制シャットダウンをしてでも予定調和をぶち壊す
・椎名林檎は毎度新しい制約を自ら課して進化し続ける

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おわりに
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著者プロフィール

やまけん(山田研太)
株式会社ホンモノ 代表取締役

凡人出身の天才について研究しているプロデューサー。過去には個人事業主の売上を3ヶ月でアップさせるホンモノ経営塾を主宰して約1000人の卒業生を輩出。ただ現在はその逆で、短期で売上をあげることよりも、自分にしかできないことを形にする”アート型ビジネス”を提唱。その考え方を独自の「論文」形式にまとめて定期的に発表している(論文vol.1『天才系(アート型)ビジネス〜移住〜』(2020年11月リリース)、論文vol.2『表現者シップ』(2021年5月リリース))。
アート型ビジネスの場として『天プロ』(自分の天才性をビジネスに落とし込み、唯一無二のポジションをつくるためのアート型ビジネスの世界にどっぷり浸かる短期留学プログラム)を主宰。天プロを通してよくある起業塾からは生まれようがな変わったサービスが次々生まれつつある。2018年ごろからKADOKAWAから「今年、天才について書いた本を出します」といって全然出る気配がないので本を出す出す詐欺として一定の認知を得ている。

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