メルマガのバックナンバー

どうすれば、家事・育児と仕事を両立する働き方になるか?

この記事は、ぼくのメルマガのバックナンバーです。メルマガでは、「最新の天才研究についてや、ぼくがプロデュースを手がけるアート型ビジネスの最新事例など」について書いています。他にはない独特な長文芸にある種の中毒性があるとかないとか、噂されるそんな不普通のとはちょっと違った『変なメルマガ』です。メルマガはこちらから無料で登録できます。

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【以下転記】2022/1/20のバックナンバー

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こんばんは、やまけんです。

さて、今までぼくのプロデュース事例を3人分お届けしましたが、今回は別の人をひとり。ほりゆかっていう人で、1/18のセミナーで紹介した事例です。

ただ、1/9配信に配信した【碇たみ子さんの事例】をまだ読めてない人は、こっちを先に読んでもらった方がいいかと思います。

↓↓これです↓↓
 「ストレスも働く時間も「設計」次第でここまで減らせます!」  
ー週16時間だけ働いて、家族とゆっくり幸せに過ごしながら… 
https://yamadakenta.jp/4089/


なぜ先にたみ子さんの方を見てもらった方がいいかって言うと、セミナーで使ったスライドなんですが、たみ子さんと今日紹介するほりゆかにはいくつも共通点があったんですね。


でも、ストレスを減らすために実行したことは、2人で全然違ったんですね。これを見比べることで、ストレスの原因が違えば、対策は180度変わるっていうことが理解できるからです。



では、「稼働時間を減らしたい。 でも講座化はしたくない。 そんな場合は何をどうするか?」っていうテーマでのプロデュース事例をお楽しみください!



ストレスを減らす働き方を追求した結果、まったく予期せぬ形で、「私は本当はこういうことがやりたかったんだ」と思えるようなライフワークに出会えることがあります。

家事育児と仕事のバランスを取りたくてフリーランスになったのに、仕事に意識が取られてしまって、大事にしたい”子供と向き合う時間”が取れないと悩んでいた人の話です。でも今は全然違います。自分がやりたいこともやりながら、家族とゆっくり過ごすこともできています。いつも気が張って忙しなかった生活から、余白がある豊かな生活に変わったんですね。



では、何がそうさせたのか?

ほりゆかって人の話です。ほりゆかは、フリーランスの秘書業務を仕事にしていました。元々は営業の仕事をしていましたが、結婚出産を経て、ある程度自由が利く、家にいながらできる働き方に切り替えたいと思って、フリーランスになります。営業をしていたときから、相手が求めていることを察知して先回りするようなきめ細かい関わりは割と得意だったので、オンラインが中心の秘書業務を始めても、お客さんからはすごく評価されました。だから、紹介だけでお断りしないといけないぐらい仕事はくる。社会的に大きな活躍をしている人も絶大な信頼を置いてくれている。だから、フリーランスの仕事では十分うまくいっていたんですね。

じゃあ何で悩んでいたのかっていうと、冒頭で言ったように、家事育児と仕事のバランスが取れてないこと。それによるストレスで悩んでいました。売上はあげたいけどこれ以上は仕事が受けれない。働く時間を減らして売上をあげるなら、講座をやるしかないねって信頼する人にアドバイスされたけど、講座をやるのはなぜか気が進まないじゃあこれから私はどうしていったらいいのか?ってう八方塞がりな状態で、天プロに入ったんですね。ぼくが打ち出してる「LIFE>BUSINESS」っていうポリシーに共感して、この考え方ならバランスが取れた働き方を実現できるかもしれない。そう思ってエントリーしたようです。



入ってからぼくがやったのは、たみ子さんのときと同じです。理想のライフスタイルの明確化、ポジションの設計、プロダクトや集客設計の順番で進めていきました。


ほりゆかが実現したいライフスタイルが、今の仕事の延長線上でどうすれば実現できそうか?いくつかの選択肢を考えてみたんですね。秘書業務での単価アップはこれ以上はそんなに見込めなさそうなのでこれはなし。紹介で手伝ってほしいって依頼がくるけど断ってるから、これをマネタイズできたら一番スムーズ。そのためにはほりゆかがマネジメントする秘書チームを作るってことになるけど、現状だと周りにすぐ委任できる人がいるわけじゃないから、立ち上げるには結構労力がいりそう。あとはマネジメントすることで売上の上限は超えれてもほりゆかの基準で仕事を受けるとしたら、マネジメントに結構時間がもっていかれるかもしれないからこれもやっぱり△。じゃあ、残るのは講座で人に教えるってことになりそう。ライフスタイルの理想要件を満たすためには、これが一番現実的っぽい。

それで、ほりゆかに大枠の設計を伝えたんですね。講座ができたら今よりもは働く時間は減って、収入はあがりそうなこと。実際に講座やるとしたら、普通に秘書業務を教えるだけだと他とかぶるから、やるならこういうコンセプトでこういうポジションでいくのが良さそう。で、まず初めの一歩はこういうことから一回やってみてほしいって感じで。じゃあ「わかりました。やってみます」って感じだったんですね。

で、どんな感じで進むかを1ヶ月ぐらい見てたんですけど、思ったよりも進捗が悪そうだなーと。自分が提案したときに、本人が本来進められるペースよりも遅かったり行動が止まってしまってるときは、本当にやりたいけどやり方がわかってないだけか、やろうとしてるけどどっかしっくりきてないことがあるかのどちらかなんですよね。で、ほりゆかの場合は後者だろうなと思ったんです。



じゃあ、こういうときはどうするか?

ここものすごくポイントです。多くのビジネス講座では言ったことをやらないと「そんなんじゃあ結果が出ないよ」って怒られるみたいなんですね(笑)。でもぼく自身人から怒られるのとか大嫌いだし、あーだーこーだ言われたくないから、怒るみたいなことは一切ないんですね。その代わりに考えます。犯人だと思って目星をつけてたやつが犯人じゃなかったとわかったから、振り出しに戻って可能性を洗い直すっていう感じです。ぼくはそういうのが結構で楽しいんですね、ちょっとマニアックですが。笑

「実現する理想」の見直しからやり直すんですね。なぜか?本人はこういう状態にしたいって言ってはいるけど、それに対して行動が伴ってないってことは、本当はもっと大事したいことが別にあるんですね。必ず。でもこれは本人がまだ自覚できてないと。自覚できてないから、どっかで「こうやらなきゃ」って思ってることを、「こうしたいです」って表現しちゃってるんですね。



この状態ではいくらヒアリングしても意味がない。

だから、

本人がこれまで真剣に考えたことがない可能性を考える「問い」を投げかけることで、まだ自覚してない「本当に満たしたい執着」をあぶりださないといけないんですね。で、そっから今まで得てきた情報を整理し直したり、わからないことはまたほりゆかに直接聞いてみたりして。ほんとに捜査みたいですね。そうやっていくと、これかなって”当たり”がついたんですね。

 

で、ある飲みのときにさらっと問いを投げかけてみたんですね。「ほりゆかって秘書じゃないよね?」って。じゃあびっくりした顔をして「え?え?どうゆうことですか?」って聞き返してきたんですね。「いや、ほりゆかにとって秘書業務って得意で求められることではあるけど、やりたいことではないでしょ?」。じゃあ「ちょっと考えさせてください」って言って、ぼくが他の人と話してて1時間ぐらい経ったら「たしかにやまけんさんの言う通りかもしれないです。でも、どこでそう思ったんですか?」って聞いてきたんですね。で、ぼくは「ほりゆかって、いつもいろんなことを難しく考えてごちゃごちゃ悩むのが好きじゃないですか?(笑)それってどこからくるかっていうと、自分の中にある感性とか美意識が人よりもきめ細かくあるからだと思うんですよね。だから自然といろんな細かいことに気づくし、こだわりも強くなる。だから秘書でいい仕事ができるんだとは思うけど、ほりゆかが持ってる感性とか美意識ってもっと他のことで使えた方がいいんじゃないかなーとなんとなく思って。」ほりゆかは思い当たる節があるような顔をして話を聞いてます。で、「本当にこれ以上稼ぐ必要があるのか?いっそのこと一回今の仕事を辞めてるとかできないのか?ってことを一回考えてみてー」みたいなことを言ってその日は終わりました。



今まで考えたこともない”ちゃぶ台返し”みたいな問いを与えられたら、誰でも混乱します。だから数日とか数週間、自分の感情と向き合いながら、ほりゆかも「私は何の制限もないとしたら、本当はどうしたいのか?」ってことを考え直しました。

ぼくの予想では、「仕事を辞めます」って返ってくる確率はせいぜい2、3割かなと思ったんですね。多分、計算したら経済的には可能だってわかるとは思うんですけど、いくらストレスになっていてもこれまでがんばって築き上げてきた信頼と仕事を手放すってのは、よほどの勇気がないとできないと思ったからです。

で、時間が経って、ほりゆかから「相談させてください」ってきました。結果は、予想に反して「辞める方向で考えてるけど、悩んではいます」と。で悩んでるポイントをひとつひとつ聞いて、ぼくが思ったことを伝えてっていう相談のやり取りが何回かあったかな。結局、ほりゆかは勇気を持って、辞めることにしました。もちろん迷惑がかからなように完璧に引き継ぎをやった上でね。



全部の仕事を手放すのに3ヶ月ぐらいかかったけど、それが終わってから1週間してほりゆかはビックリしてました。追われてないって状態、何もしなくてもいい状態ってこんな感じなのか!!!って。

まだ1週間しかたってないけど、呼吸はだいぶん深くなってすごく空気が吸えてる気がする。いつもガチガチになってた体も緊張がほどけてリラックスしてる。ご飯を作ったり洗濯物を畳んだりときも、急かされてないと、もともと家事は嫌いじゃないから、こんな気持ちでできるんだ。みたいな驚きの連続です、って感動してる様子を教えてくれました。


子供たちとも時間を取り、ずっと興味があったお茶を習いに行ったり、ゴスペルをやってみたり、絵を描いてみたり。今まで時間ができたらやりたいって思って後回しにしていたことをどんどんやっていったんですね。これから秘書に変わってずっとやっていきたいって思えることは見つかってないけど、何かを表現することはすごく自分を幸せな気持ちにさせてくれることを知ったようです。「あー、やまけんさんが言ってた、ほりゆかなりの感性や美意識をもっと別のとこに使うってこういうことなのかもしれない」って思って。

ここで初めて自覚が生まれたわけですね。自分が「本当に満たしたい執着」はこっちの方向にあると。理想のライフスタイルが古いものから新しいものに、実はどこかでやらなきゃって思ってるものから、本当にこんなことをやっていけたら最高って思えるものに、置き換わったんですね。



で、最近ほりゆかに聞いてみました。「ストレスが劇的に減らすことができたのは、今振り返ると何でだと思いますか?」って。じゃあ、「前までは大事だった仕事を手放すことができたからだって思ってたんですね。でも今はそれはまだ表面的な変化だったと思っていて。実はさらに大事だったのは、頑張ることを手放すことだったと思います。言い換えると、今までは他者に承認される自分であることを大事にしてたけど、それが今は自分がやりたいことをやって自分で自分を承認する状態に切り替わったこと。このずっと握りしめてた自分の価値観や考え方を手放せたことが、ストレスが1年半前とは考えられないぐらい減った理由だと思っています」と返ってきました。

なんでこんなことを言ったかっていうと、全部の仕事を手放して完全に自分の時間を自由に使えるようになったはずなのに、ちょっとするとまた別のストレスが出てきたからです。自分の意思で絵を描き始めたけど、「こんなことやって何になるの?」「絵って必要?無駄じゃない?」って思いが出てきて、段々絵を描くのが嫌になってきたと。で、このときもそんな状況を相談してみてわかったのは「稼がないと価値がない」と思ってたんだってこと。で、こっから数ヶ月またこの課題に向き合ったことで、稼がなくても自分には価値があることと思えるようになったんですね。なので、仕事はまたやりたくなったり、稼がなといけなくなったら、そのときやればいいかやと。

この変化をもって、本当にブレない自分の強さが手に入った気がしますと言っていました。その後、ほりゆかは、新しい活動のアウトプットとして、絵を描いて人生初のグループ展を開催。



来てくれた多くの人に、「ほりゆかしかできない表現に心を動かされた」って声をたくさんもらって、絵を買わせてほしいっていう人も出てきてくれました。

と、ここまでの変化が天プロに入ってから1年半、仕事を辞めてから半年ちょっとです。バランスを取れた働き方を作るために、ストレスを生み出してる原因に向き合っていった結果、アーティストっていう1年半前はもうまったく想像もしてなかった生き方で、自分を軸にした人生を再構築し直してる最中です。ほりゆかのことを前から知ってる人は、ほりゆかが前よりもリラックスして自然体でいて、かつ強くなったことを感じ取ってるはずです。繊細だからこそ空気を読んで自分の本音もあえて口にすることが前は少なかったけど、今は自分が感じたことや相手のためになると思ったことを伝えられるようになりました。

仕事で突き抜けることは大事なことです。でも、「LIFE>BUSINESS」の価値観で仕事を捉え直すと、その活動で成長していくことが「自分が本当に満たしい執着」を満たすことにつながってるかが、一番大事なんですね。

ほりゆかが秘書業務でストレを感じていたのは、自分にとって一番価値があると思えることをやれているという実感がなかったからです。ビジネスの設計どうこうの前に、執着とメインでやってる活動が連動するようになるだけで、ストレスは減り、日々の幸せ度は驚くぐらいあがります。だからほりゆかにとって大事だったのは、秘書からアーティストに転身したことではなく、自分が満たしたい執着を満たせる活動がどういうものかがわかったことです。手段としてはそれが絵なのか別の何かを作ることなのかはこれからまた変わっていくことがあるかもしれないですが、ほりゆかが前のように他の人の軸で生きることでストレスを感じる生活に戻ることは二度とないでしょう。

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