7/2(土)に、『これまでの自分からは出てこなかった”興奮するアイデア”を生み出すための1Dayセルフイノベーション合宿』という企画をやりました。募集開始4時間で満席になってしまったぐらい参加者の期待値が高いイベントでした。
ぼくとしては、「アート型ビジネス」という新しいビジネスのあり方において、もっとも大事なことを体で感じてほしい。そういう意図で開催しました。
自分たちが大事にしたい「世界観」をイベントというメディアを使って表現する。ぼく個人の動機は、『論文』に次ぐ「新しいメディア」を開発したいというものでした。つまり、自分たちのブランドのコアになる思想をよのなかに発表するための方法として、文章よりももっと強烈にメッセージが伝わる方法を模索しようと思ったわけです。その新メディア開発という中期プロジェクトの第1弾が、7/2のイベントだったわけです。
さて、ではどんなイベントをやったのか。伝えたいことはしっかりと伝わったのか。写真を中心に振り返りのレポートをお届けしようと思います。
10時に両国駅近くの会議室に集合
企画としては、10時スタートで解散は夜、各自終電とか帰りたい時間まで。告知の段階で伝えていた概要は以下のような感じでした。
・そもそもの主旨は、ぼくが毎月全国のどこかで開催している「ひとり合宿」で、ユニークな企画やアイデアを生むときの脳みその使い方や時間の使い方を体験すること
・朝の10時に両国駅近くの会場に集合
・12〜14時で、幻冬社の編集者箕輪さんをゲストを呼んで話を聞く
・19時〜20時ぐらいまではアイデアを生む時間にする
・上の時間で中締めしてそれ以降は会場でケータリングして自由に飲みながら話して各自帰らないといけない時間に随時自由解散の流れ
・そもそも自分が興奮できるようなアイデアを生み出す領域は何でもいい。今後の働き方でも、事業でも、プロダクトでも、集客のフロントエンドでも
・定員は先着30名
当日いきなりきてアイデアを出すとなると難しいと思ったので、ぼくが普段「どうやって企画やアイデアを生み出してるのか?」は事前にzoomで時間を作って講義をしました。あとは、参加者同士が事前に顔合わせをしていた方が当日の安心感が増して、交流の中で化学反応が起こりやすくだろうという意図もあって。
さて、当日。
集められたのはこのよくある普通の会議室。↓
最初は円になって「今日をどんな1日にしたいか?」をシェア。↓
なかなかに個性的でユニークな面子が集まったので最初から楽しそう。↓
全員のシェアが終わったのが11時前。12時間からの箕輪さんのトークが始まる1時間ぐらいあるので、各自ひとりで考える自由時間タイムに突入。
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かと思いきや、11時15分に突如、司会のメーコさんからアナウンスが。
メーコ:「みなさん、実はひとつ大事な発表があります。」
みんな:(なんだろう・・・)
メーコ:「箕輪さんとのゲストトークの会場はここではありません!!!」
みんな:「え・・・?(困惑)」
メーコ:「今から地図とタオルを配りますので、この地図に従って次の会場に移動してください〜♪」
みんな:「ち、地図・・・?(混乱)」
配られたビニールを開けてみたらそこには、行くときに汗を拭く用の「タオル」と↓
非常に原始的な「地図」が↓
1回両国駅から電車に乗って、お隣の錦糸町駅で下車。
果たしてこの地図だけで、みんなはちゃんと時間通りにたどり着けるのか?
箕輪さんとのトークの場所は・・・
そして、みんな地図のゴールらしき場所にたどり着いた。
その場所とは・・・↓
まさかの銭湯。都内のサウナーたちの間では有名な『黄金湯』↓
つまり、最初の普通の会議室はあくまでも「フリ」。
いくらいいゲストの話を聞いても、うーーんって唸って頭をひねっても、ああいう環境でいいアイデアが出るはずがない。そのことを体感してもらうために、あえて普通の会議室からスタートさせることにしたわけです。
この企画を考え始めたときに、ぼくと一緒に今回のイベントを手がけたTamakoと言ってたのは、「ユニークな企画を考えるっていうコンセプトなのに、ユニークじゃない普通の会議室でやるっていうのだけは絶対になしですよね!」っていう話。
ゲストで呼ぶ箕輪さんは、本の編集以外にもサウナを作ったり、ラーメン屋を作ったりしている。趣味を仕事にしていると。それだったら、サウナかラーメン屋のどちらかを貸し切ってイベントをやったほうが、箕輪さんとの親和性もあっていいよねってことで、Tamaちゃんがいろいろと探した結果、土曜の昼間なら黄金湯が借りられるということがわかり、そこにしたわけです。
ただ、「サウナでトークをする」という目玉企画は、集客の段階から当日まで伏せたままにした方がインパクトがある。というわけで、「言いたくて仕方がない」気持ちをぐっとこらえて、厳格な情報封鎖体制を敷いたまま当日を迎えました。
実際の会場は、こんな普通のお風呂場に椅子を敷き詰め、↓
暑すぎるだろうからホッカイロの夏バージョン。熱を冷ます用の『ひえっぺ』と↓
イベントバナーがプリントされた「特製下敷き」を配布。↓
下敷きの「裏側」は、告知用のバナーと対で作っておいた「裏バナー」。↓
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箕輪さんも無事到着され、12時にトークイベントをスタート。テーマは、『趣味を仕事に昇華する編集術〜他とは違うユニークなアイデアを生み出すための脳みその使い方〜』。↓
なかなかシュールな画(笑)。↓
トークの前半戦は、ユニークな企画をどうやって生み出しているのか。
途中15分休憩を取り、もちろん入りますとも。サウナに。↓
深さがある水風呂に入り↓
外気浴で整えて、トーク後半戦に向けて準備を。↓
後半戦は、人生の仕切り直し方について。十分整ったからか楽しそう。↓
みんなも楽しそう。↓
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トークが終わったら、司会のメーコさんから次のアナウンス。
メーコ:「みなさん、今座ってる椅子の下を見てください。そこに紙が貼り付けてあります。その中を見てもらうと、次の会場の住所が書いてあります!」
みんな:「またかよ(笑)」←さすがにもう困惑しない↓
っとその前に箕輪さんとぼくと3ショットが撮れるチャンスが。箕輪さんは控えめピース。ぼくは下敷きで下腹部のふくらみを隠す。↓
箕輪さん、何人も撮ってるうちに腕が疲れたのかピースもなしに。↓
箕輪さん:(そろそろ解放してもらっていいかな…)↓
箕輪さんは、とってもシャイないい人でした。トークの切れ味はもちろん抜群。終了後に、「ぼくいい話してましたよね?自分でしゃべっててもそう思いました(笑)」とテンションがあがっておられました。「でも、引き出すのすごいうまいですね!」とちろっと褒められてぼくもご満悦。
箕輪さん、ありがとうございました!(このゲストトークを見たいって方は、最後に案内が)
ユニークなアイデアを出すために必要なのは
トークイベント後は18時半まで自由時間。ユニークなアイデアを生み出すために自由に使ってくださいよと。3つ目の会場はこんなところでした。↓
自由に過ごせて、いろんな動きができる会場がいいなって言ってたら、tamaちゃんが見つけてきてくれました。テントみたいなのもあるから泊まることもできる仕様。↓
今まで人に見せたことがない、ぼくが日々「思考タイム」に使ってるノートの実物を初めて展示。これも「ひとり合宿」のやり方をシェアするための仕掛けのひとつです。↓
あとは、インスピレーションの材料としてぼくの本を家から持ち込み。↓
その数約150冊。↓
ひとりで考えたり↓
ぼくが持ち込んだ本を読んだり↓
テントの中に入って眠ったり↓
いいひらめきには、「異質な刺激」が必要。ということで、途中でこんな仕掛けを作ることに。
ぼくが大好きすぎて数百回は見てる『MATRIX』で、こっちの世界にとどまるか、あっちの世界に行くかを決めるカプセルを選択させられるってシーンがあるんですが、「やまけんさんが好きなMATRIXっぽさを反映させて、カプセルの中にやまけんさんからのひらめきにつながるメッセージを詰め込んで、ひとり時間の途中に配りましょー!」というTamakoの案を形にしました。もちろんTamakoが。↓
ぼくはカプセルに詰めるメッセージを40個ぐらい考えて送り、Tamakoが紙に写す。↓
それをカプセルに詰めて↓
最後は小瓶に詰める。↓
みたいな下ごしらえをした「インスピレーションカプセル」を途中で配りました。↓
カプセルの中にあったメッセージが実際に何かのひらめきにつながったのかどうかは定かではありません。いや、むしろつながらなかったんでしょう。なぜなら、何事もなかったように寝てる人や(笑)↓
何事もなかったかのように本を読んでる人もいたからです(笑)。↓
まあ、各自過ごしたいように自由に過ごすのが一番です。↓
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そんなことをしてたらあっという間に、18時半に。
そこからはまた円になって、それぞれの気づきや考えたことなどをシェアする時間。↓
それぞれが何か大切な気づきやひらめきを得てもらったようで何よりです。↓
最後は、企画運営をしたTamakoとぼくからも一言ずつ話して
プログラムはここから。という本番の懇親会へ突入。↓
みんなと「あーでもないこーでもない」と飲みながらしゃべったり、↓
真剣に対話する人たちもいたり、↓
バタンと寝てる人もいたりと、懇親会も自由な感じでした。
この会場はテントとか寝袋でそのまま泊まっても値段が変わらず翌朝10時までに帰ればいいという謎システムだったので、最後は10人ぐらいが夜中まで飲んだまま泊まって帰りました。
今回のイベントで伝えたかったメッセージ
そんな感じで1dayの合宿は無事、盛り上がって終わりました。じゃあ、ここでぼくたちが「アート型ビジネスの世界観」を体現して、伝えたかったメッセージとは何だったのか。
それは、「ビジネスはもっと自由で、クリエイティブで、楽しくていい」ということです。だから「ビジネスに遊び心を」というのを裏テーマに、イベント全体を作り込みました。短期で売上や集客を伸ばすことを目標にした「マーケティング型ビジネス」をやっている人たちの中に、稼ぐことに意識が偏り過ぎてビジネスに疲れてしまっている人たちがいます。すぐに結果につながる型やテンプレートもいいけど、それによってビジネスが数字を追い求めるだけの窮屈で退屈なものになってしまっているとしたらすごくもったいない。
一見無駄に見えるこだわりや、自分が好きなノリやひらめきをビジネスに取り入れてもいいんだよ。クリエイティビティを発揮することに許可さえ出せれば、やってる本人もお客さんももっと楽しめるはず。
これが丸1日のイベントを通して、体で感じてほしかったことです。
終了後に、こんな感想をもらいました。
【参加者の感想】
「こんな面白いことをやっちゃっていいんだなあと、頭のネジが外れたというか、枠がなくなったというか、ビジネス面白そうと思いました。」(M.Mさん)
「極めるというこは、ここまでやることなのか!と良い刺激をもらいました。自分もこういう楽しい事は好きだけど、すっかり忘れていたことを思い出させてもらいました。 一日なんとも言えない安心感に包まれた時間で、どうやったらこういう場を作れるのか、興味がわきました。 何となくまんねりしていた所に、いつもと違う違いすぎる穏やかな衝撃を受け、この後も「あっ!」と、ぽこぽこ気付きやアイデアが出てきそうです。本当に本当にありがとうございました!」(M.Tさん)
「人生の思い出に残る合宿になると思います。 事務局の方達のアイデアに脱帽。なんでこんなに楽しませてくれるのだ!!ありがとうございます。」(Y.Mさん)
「やまけんさん、たまちゃん含め、運営にたずわって頂いた皆さんに多大なる感謝です。お陰様でとても楽しく予定調和をぶっ壊して頂いた一日になりました。温泉のトークは良かったけど、やっぱり暑くて頭がふわふわして、会議室ほど内容が頭にしっかり入ってこなかった(笑)」(M.Sさん)
ぼくが本当に意図したのは、「手の込んだイベント」でも「変わった場所でやるイベント」でもありません。ブランドの根幹となるメッセージが強烈に伝わること。これが「新しいメディア」の目的でした。
感想を読んでいて、一番伝えたかったことがきちんと伝わったんだなということを確認できたので、第一弾のイベントとしては成功と言ってよかったんじゃないかなと思います。そして、何よりも仕掛けているこちら側が早く当日が来ないかなとワクワク興奮していて楽しかった。ビジネスはこうであるべきだと思いました。
アート型ビジネスでは、「ビジネス全体をひとつの作品のように」作り込むことを目指しています。今回のイベントも単なるトークイベント以上のひとつの作品として企画運営をしましたが、今後もぼくたちは「他でもよくありそうなことはやらない」というポリシーを徹底していきます。型にハマるのが苦手で嫌いな個性的な人たちと一緒に、時間がかかってもいいから自分にしかできないものを形にしていきます。
ブランドの世界観を浸透させるイベントという新メディア。挑戦は始まったばかり。第2弾の企画は、実はこの1day合宿からわずが1週間後に開催だったのです。天プロメンバー向けの箱根合宿です。これについても近々レポします。
最後に
最後に、箕輪さんとのトークイベント。アーカイブを録画販売してほしいという声を多数いただています。なので、来週ぐらいに2日間限定でメルマガにて販売しようと思っています。メルマガに登録してない方はこちらから登録しておいてくださいね。
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ってことで、トータルの企画ディレクションをやってくれたTamako。運営に関わってくれたみんな。ゲストにきてくださった箕輪さん。参加いただいた皆さん。改めてありがとうございました。今後も「ビジネスをもっと自由に、楽しく、クリエイティブに」やっていきましょう!
企画・運営:やまけん、Tamako
各種制作物:Tamako
バナー・下敷きデザイン:まる
写真:ましそそ
追伸、
今回の1day合宿の企画をどうやって考えたかについては、voicyで5回に渡って放送しています。よかったら聞いてくださいね。
「1day合宿はやってみてどうだったの?part1」
〜どういう思考プロセスでこの企画を設計したか?〜
https://voicy.jp/channel/994/354938
やまけん(山田研太)が秘密の話を書く場所です。
恥ずかしい話、最近考えていること、賛否両論出て炎上するかもでSNSでは書くのをためらうこととかです。すごいおもしろい自信があるので、ぜひ一度読んでみてください!おもんなかったら、即解除してくださいw