今回はぼくが「ブランディング」について教わった久々野地小哲津(くくのちこてつさん)と年に1~2回やっている、トークイベントのお知らせです。「価値観の差別化」という多くの人があまり聞いたことがないブランディングの考え方、および事例について直接話が聞ける数少ない機会なので興味がある方は、こちらからお申込ください。
こんにちは、やまけんです。
ぼくは、天才研究とアート型ビジネスという新しいビジネスのあり方を教えることを仕事にしていますが、最近会う人に自己紹介をすると「アート型ビジネスってすごくいいですね」ってよく言われます。時代の流れを読むのが得意なビジネスセンスが高い起業家の人ほど、そう捉えてくださることが多いです。ありがたいことです。
ぼくはどうやって「アート型ビジネス」の着想を得たのか?
その答えは間違えなく、小哲津さんのブラディング理論です。小哲津さんのこの考え方に触れていなければ、ぼくは間違いなく、アート型ビジネスというアイデアを思いついてないと思います。
詳しくは下を読んでもらったらと思いますが、小哲津さんが提唱するブランド理論は、正直「起業する前」の人から売上が数十億を超えている経営者の方まで、全員が一回は学んでおいた方がいい内容です。特に起業前の人たちは、「自分(たち)にブランディングなんてまだ早い」と感じている人っていると思うんですが、ブランディングって実はお金をかけて見せ方をかっこよく整えることではないんですね。お金がなくても発想の視点を変えれば全然できる。それが小哲津流ブランディングです。ぼくはもうすぐ小哲津さんと出会って2年になりますが、マーケティングしか知らなかった頃と、ブランディングも知ってからのぼくがどれだけ変化したかについて書いた記事を2つ、このパラグラフの最後で共有しているのっで、よかったら読んでみてください。
今回は「価値観(思想)の差別化」を中心にしたブランディングとは一体なのか?を小哲津さんに話してもらうと共に、実際にぼくがそのエッセンスをどう自分のビジネスに落とし込んで、他とは違うポジションづくりをやってきたのかという「生きた事例」も紹介しようと思っています。
それ以外でも小哲津さんが手がけた「ブランディングコンサルの最新事例」をいくつか話してもらおうと思っています。また今回のトークイベントは、最後に半年間でブランディングの全体像を体系的に学べる【小哲津ゼミ】という、小哲津さん主催のオンラインサロンの説明会も兼ねています(それについて話すのは最後の30分ぐらいですが)。
▼「ブランディングを学んで1年。ぼくのビジネスはどう激変したのか?」(2020/9/24の記事)
「【多分保存版】ブランド戦略の骨格のつくり方をぼくの実例を踏まえて解説します」(2021/5/21のメルマガを記事化)
ブランディングとは「見せ方」の話じゃない
以下、小哲津さんのブランディングの理論について、小哲津さんのホームページからから抜粋して転記します。
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これがぼくのブランディングについてのスタンスです。「自社をブランディングしていきたい」という経営者さんと最初に会ってお話させていただくと、ブランディングを「デザインの話」だと勘違いされている方が多くいらっしゃいます。でも実際にデザインに力を入れて、HPを変えたり、商品パッケージを良くしても、強いブランドはできません。デザインが変わったことで一時的には新しさによって反応が良くなることはありますが、そんなに頻繁に変えることができないデザインによってもたらされる効果は短期的なもので終わってしまいがちだということです。
本当の強いブランドとは、ヨーロッパで知られているラグジュアリーブランドのように、長期に渡って自社に利益をもたらしてくれます。ぼくが考えるブランディングとは「思想による差別化」です。Appleが1997年に公開した「Think Different」のCMとその反響はあまりにも有名ですが、ここでは一切商品の話は出てきません。CMがかっこ良かったことが強いブランド作りにつながったわけでもありません。ジョブズは「我々の顧客は世の中を変えていくような力を持ったクリエイティブな人たちで、我々が使う商品はシンプルで美しくあるべきだ」という、他のPC、電器メーカーとは異なる強い思想を持っていました。Appleがここまでの強いブランドになったのは、「他にはない思想」をスティーブ・ジョブズが強く打ち出したからです。見せ方やデザインの話の前に「ブレない思想」があるからこそ、それが商品、売り場、商品発表、CMなどすべてに「一貫して」反映することができました。そしてジョブズが言うように「シンプルさや美しさ」が大事だという「同じ価値観」を持った人たちが、Appleの思想に強く共感して熱狂的なファンになっていったわけです。
多くの企業は、商品によって差別化を実現しようと努力しています。「御社の強みは何だと思いますか?」と話を聞くと、ものづくり大国として歴史から影響を受けているからか、商品における「こだわり」について熱く話をされます。でもあらゆる商品・サービスの品質が高くなっている現在、こだわりを打ち出しても、マニアを除くお客さんから見ると大きな違いを感じないのが実際のところです。例えば、ビールやチョコレートをブラインドテストしてみると、半分以上の人は正確に答えを言い当てられないでしょう。なので、「商品における差」を打ち出すのは、自ら埋もれにいくようなものです。ぼくは日本発の現代における最強のブランドは無印良品だと思っていますが、無印は商品の品質や性能、コスパによって差別化していないのは明らかです。無印良品も行き過ぎた消費社会へのアンチテーゼとして「シンプルなもので囲まれたライフスタイル」という他にはないスタイル(=一種の思想)を一貫して打ち出すことで、世界に通用する強いブランドになっています。
ではどうすれば強いブランドを作れるか?その答えは、「価値観(思想)のポジションング」を作ることです。ぼくがコンサルティングで関わる場合でもここに半年から1年ぐらいかけます。それぐらい重要なプロセスだからです。逆に「他とは違う思想の言語化」さえできてしまえば、ブランド作りにおいてやるべきことは半分以上終わったようなものです。最中的には自社のポジションを、「ナチュラルプレゼン」とぼくが呼んでいる1分間でできる自己紹介に落とし込みます。文字数にして300字程度です。「これでいける!」というナチュラルプレゼンが完成したら、出会った人に簡単な自己紹介をするときに作ったナチュラルプレゼンを相手にぶつけますが、やっている本人がその効果に一番驚きます。なぜなら、1分間話すだけで、「自分もそのサービス買いたいです」「詳しく話を聞かせてください」と相手から言われることが珍しくないからです。思想のポジションングができている状態とは、「自分たちがよくいる同業とは全然違う存在」であることを1分以内に明確に伝えられるようになっていることです。
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ということで、小哲津さんに事例を含めて、どうやったら強いブランドを作れるのか?を話してもらえる年に2回程度の貴重な機会なので、自分(自社)もブランディングを強化していきたいと思われている方は、ぜひご参加ください。
トークイベントの概要
■日時:2022年3月12日(土)18:00~20:30
■参加方法:リアル参加またはzoom参加
■会場:渋谷周辺を予定していますが、リアル参加に申し込まれた方には会場は追ってご連絡します
■参加費:2,200円
■申込:こちらのpeatixページからお願います
やまけん(山田研太)が秘密の話を書く場所です。
恥ずかしい話、最近考えていること、賛否両論出て炎上するかもでSNSでは書くのをためらうこととかです。すごいおもしろい自信があるので、ぜひ一度読んでみてください!おもんなかったら、即解除してくださいw