アート合宿

【峻ちゃんのFacebook投稿の転記】親子ワークショップ・合宿、ありがとうございました。

この記事は、ぼくがアート合宿を一緒に主宰している峻ちゃん(中村峻介)の2022/8/10のFacebook投稿の転記です。親子合宿の開催報告についての投稿ですが、各写真にあてたコメントを含め峻ちゃんの人柄や大事にしているものが伝わりやすいかなと感じたので、転記しておきます。

※なおこの親子アート合宿の主催には、ぼくは関わっていません

【以下、転記】

8/1~3@千葉りそるの森。日帰り・合宿あわせて80名弱、25組程のご家族に参加していただきました。ありがとうございました。運営チームは、毎度の 大野 幸子堀井 由香 さん。スペシャルゲストで高校教師を10年近くやってらした 関根麻理子さんのメンバーでお送りしました。お疲れ様でした〜〜。

振り返りと共に。僕が親子・家族のワークショップをする上での願い・根底に流れている「母への思い」を言葉にしました。(写真に付随する文章では全体の振り返りを。)2千字超えてて大変長いので、お時間ありましたら、ぜひ〜。

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僕にとって、絵を描けていること、今こうして場を持てていることは幼い頃の母との時間に起因しています。

母は、美大出身者でした。そして、母は自らの母を美大受験の日に亡くしています。一番の味方である母がいない人生はどんなだったんだろうと思うと、胸が痛いです。母自身が自分の母が亡くなった年齢を超え、子供達と共にいてくれた時間。そう思うと掛け替えのない時間だったし、それが今も続いてることが幸せでしかありません。

母は、すごく苦労したし。きっと一人で抱え込んで頑張ってしまうタイプでした。だから、子供たちへの関わりは先回り先回りだったと思います。僕が小学生の頃、くもん・水泳・ECC・サッカーと最大で4つの習い事があり、人生で最大に忙しかったんじゃないかなと思います。宿題を終わらせないと遊びにいけないから、朝6時に起きて宿題したり、学校の宿題は帰り道で道端の大きな石を机がわりにして済ませていました。

未来起こりうることに対して、あれやこれや考えを巡らし何が起きても大丈夫なように準備をさせてくれた母でした。反対に父は、やりたいことをやったらいいよと自由・放任・寛容でした。なんとなく言われた通り頑張ってたので、いわゆる優等生だったかなと。

絵を描く楽しみを知ったのは、小学校2年生の夏休みの宿題ででした。夏休みの思い出というテーマで絵を描きましょうと。母は画材をテーブルに広げてくれました。きっと海に行ったことを僕は描きたかったんだと思います。スポンジに絵の具をつけて遊びました。ただ遊んでつけた青が渦に見え、海の中の洞窟がいっぱいあるように見えました。その絵はもうありませんが、今でもあの時の喜びは体に満ちています。『あ、絵って見たこともない世界を自らの手で表すことができるんだ。』自覚できる範囲で、僕の好きと嬉しいの始まりです。そして同時に母がそばにいてくれたのが嬉しくて幸せで安心がありました。僕にとって、きっと何かする時に母がそばにいてくれるのは当たり前でした。

次の年の夏休みの絵を描く宿題を、僕は楽しみにしてました。でも、それは叶いませんでした。弟と妹が手がかかるようになってきて。『しゅんすけはお兄ちゃんだから、自分でてきるでしょ。』それは信頼からくるものであったろうし、お兄ちゃんだし一人でやるのかと一人でやりました。全然楽しくなかった。嬉しくもなく。ただ残念な絵になって終わりました。

このことから、才能(好き・嬉しい)は、その楽しさを知ってる人が物理的な環境要因(画材)をセットすること。そして、才能を発露する人の心理的安心安全の確保が必要であると、振り返って思うようになりました。それを僕の人生でもたらしてくれたのは、母でした。

一度大学を中退し、美大に進むと決意できたのも。会社に行けなくなり、絵で生きたいと決意できたのも。

はじめて絵を描いた時の喜びが、忘れられることなく覚えていたからでした。僕にとって、絵を描き続けるというのは、一番初めに自覚した「命がある喜び」を思い出し続けることでもあります。逆説的に言えば、命がある喜びの状態を常にし続けられるパワフルなツールです。その瞬間において、最大最高に幸福な状態であり。そこから生み出されるものは結果的に、感動を生むものであり唯一無二ゆえに、大人になるとそれは生き方や職業と言われるものになるんだろうと。

だから、何も大人になってから職業として成るものでなく。幼き頃から、人生の中に脈々と続く情動が何であったか、その忘れられない感動は結果的に生業になるよ、と。

夏休みの宿題には、僕にとって最大の喜びと最大の悲しみが起きていました。だからワークショップ中に問いかけます。「人生で一番悲しかったことは何?」「一番嬉しかったことは何?」それを絵にしてみた時に、自らが思い出しそして他者が言葉を投げかけます。あなたの感動って、〇〇なんだねと。身体が覚えている感動を視覚化し、共に言語化を行うことで今この瞬間に、最高に幸せだった状態の感覚を共有しあいます。その感覚から人生を世界を眺めた時、未来はまったく違ったものになると信じています。

喜びを知らなければ、今絵を描いてないし。悲しみを知らなければ、今場をもっていません。

どの場でも。この最大の喜びが起き、最大の悲しみを受容する環境設計を行い、全体のプロセスを俯瞰し流れを決め続けます。その瞬間が訪れることを願って。

1dayでのワークショップ。二泊三日でのアート合宿。

自由に表現できて。親がそばにいてくれる時間。子供にとって、感動が開く時間であれば良かったなと思ってます。そして大人になった時、道に迷った時、道を切り開く自らの感動の始まりであったら嬉しいなと。

共に参加してくださった皆様ありがとうございました。感謝してもしきれません。一緒に場をつくってくれたゆっこ、ゆかさん、まりこさん、ありがとう。4人だったから起こせた場でした。また、参加者の皆様との縁のはじまりであるやまけんさん、本当にありがとうございます。

非公開で9月に沖縄で3本ほど場をもちますが。12月上旬にオープンで場をつくります。お会いできること、楽しみにしてます。

ありがとうございました。(お母さん、ありがとう。)

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今でも思い出す情景があります。幼い頃、ピアノを弾く母の姿が好きでした。その時の母は、自由で楽しそうで幸せそうで。親子ワークショップの時間、お母さんお父さんがお子さんの目の前で自分のことに集中するのも素敵な瞬間だと思っていました。

素敵な、家族の姿。親子の形を見せていただきありがとうございました。

ではでは!!

初日の1dayワークショップ。カオスだった。でも、それが大事だった。↓

何を描くでなく。ただただ色と遊ぶ時間。嬉しそうで、楽しそうで、幸せそうで。↓

色んな遊び方があった。いろんな子がいた。絵の具はあっという間になくなった。紙もすぐ色とりどりになった。↓

筆も、ローラーも、スポンジも用意してたけど。子供は全身で描いていた。自分よりも大きい紙に、自分よりも大きく何かを。よく、すっ転んでてヒヤヒヤした。↓

ママに誘われて、パパは予定を調整しきてくれてるご家族も少なくなかったと思う。お忙しい中ありがとうございました。

はじめは様子見のパパが多かったけど。子供の楽しいを叶える為に奮闘する姿が、かっこよかった。

見守るパパから、共に遊ぶパパへ。↓

絵の具いっぱいの10m×7mの大きさの紙を、皆でビリビリに破いて。家族で工作。洋服だったり、武器だったり、動物だったり、いろいろ。最後はステージの上で発表会。

発表後の一枚。↓

二日目の午前。
絵の具を子供達に並べてもらい。その周りに円になって座る。名前と、楽しみにしてることを一人ずつ。自分で言える子も、恥ずかしい子も、お母さんに言ってもらう子も。

緊張とドキドキ。

1日の始まりと終わりは、子供も親も円を囲んで一言話す時間をとっていたんだけど。パスをありにした。

話したくない、恥ずかしい、言葉にできないも、あって大丈夫だよと。↓

道具の使い方の説明。

興味津々。自分で遊び方や楽しい方法を見つけてくれたら嬉しいなと。最小限の説明で
あとはやってみて。↓

大人がイーゼルを使い、絵を描き始めたら。それを真似て本格的に絵を描く子が増えた。

絵も、描く様も、素敵だった。↓

男の子は、パッと描いたら終わり。走り回ったり、外で虫取りにいったり。

絵に興味をもっと持ってもらいたいなーって思って。自分がでかい絵を描くことにした。保育園でもそうだったけど、本気で楽しんでる人に子供は寄ってくる。↓

龍にみえる!って。
僕も描きたい。

ちょっとずつ人が増え。勝手に物語ができ、龍がたくさんの絵になった。それぞれの楽しみ方があった。線を太くしたい子。青色を塗りきりたい子。龍を繋げたい子。目を描きたい子。

紙がでかすぎたからか、喧嘩もなく。平和的に楽しい時間。↓

大切な気持ちを描いてみて欲しい。描き終えたら、何を描いたか教えて?

「ドラえもん」
「うんち」
「海の底の氷の世界」
「・・・・・」

そしたら、それぞれの絵がもっと良くなるように、それがもっと大切にされるように。絵を隣の人に回して付け足すのとやってみよう。

男の子たちは結果的に絵の具まみれで原型がなくなってて。でも、誰も怒ってなく。ナイフで削ったらかっこよくなったーーーって皆で発見し興奮してて。

中には、隣の人に渡したくない子も。女の子4人組は、それぞれの絵の世界観を大切にしつつ、4人で4人の絵を素敵に仕上げていた。↓

夜の九時過ぎ。大人はステージ上で飲み物片手に話し込み。子供はそれぞれが絵を描きそれは夜中まで続く時間。

だった、らしい。
(僕はクタクタですぐ寝た。)

昼間、絵を描くよーーって言っても描かなかったけど。まぁ描きたければ描くよねと、少しガックリきた次の日の朝。笑

そのタイミングが訪れてよかったと安堵したと同時に。昼間強制せずによかったとも思った。主催者・大人という権限を極力控えて接し続けた。

カオスをカオスのまま何かにたどり着くであろうと、かすかな希望と共に、混乱した日中だったけど。たどり着いたんだなって思えた瞬間。

本当に本当に頭がショートし続けた3日間でした。↓

大人の静かな時間。母であることは、どれだけ美しく尊いんだろうと思う。↓

最終日、描いたものを広げて皆が言葉を渡す時間。そして、どんな絵を描いたか話す時間。↓

恥ずかしかったり、説明したかったり。

最後、一枚家族で描いてねと伝えたら。お父さんへ描いていた。裏面には手紙になって。↓

発表すること。
周りが、感動や感じたことを伝えること。

評価ではなく、承認を渡し合う時間。↓

どの絵も、意味があり。それをはっきりと自分の言葉で伝えていた。

意志が明確で、かっこよかった。↓

母も子も、家からみえる夕日を美しいと思い。別々の色で表現していた。

描かれた絵を通してわかったことと伝えてくれた。↓

一枚の絵をじっくり描いていたのを知ってる。

初めは青色で。
何回も絵の具をとりにきていた。だんだんと絵が黒くなっていき。丘に見えてきたから、星を描きたいと思ったと。カメラに詳しい彼は、星が線のように写ることを知っていた。

2日目の終わりに、彼は絵は自由でなんでもありなんだという感覚を得ていたようだった。また彼の絵に出会いたい。↓

どの家族も、家族がそのまま現れていて。全部、全部、素敵だった。↓

自分の言葉で、はっきりと、何を描いたか伝えられていた。最後、星を描きたくなったと。

手前の、青とピンクの絵はお父さんが描いた絵なんだけど。僕は、こんなに色を優しく扱えて絵にする人をはじめてみた。

優しさと幸せを感じさせる絵だった。↓

この距離感。

自分は、どんな風な子供だったんだろうか。母とどんな風に一緒にいたのか。思い巡らす瞬間が多かった。↓

伝説のうんち。笑
この絵は家のトイレに飾られたと。↓

この絵を描ける感性がびっくりだった。彼は適当と言うけど、明確な感覚があるようだった。

あぁ、このなんとも言えないけど。明確に存在する感性が伸びやかに育ち、この瞬間が未来の彼にとって大切な一時の一つでありますように。↓

親子で描く最後の絵は。二人の関係性を如実に表す。美しい二人の物語。↓

お母さん、ありがとうって思う。↓

この姿が、在り方が。
とんでもなく尊かった。

ありがとうございました。お疲れ様でした。↓

キャンバスに手紙を書いて、その上から絵を描くという一枚。

イデミホさんのfacebookのストーリーに絵になる前の手紙状態の写真があがっていた。その言葉に自然と涙が溢れた。↓

母を見せてもらい、思い出させてもらい。自らが子であったことを思い出させてもらった。

深く優しい愛。
小さい頃の記憶はないけど。こんな風だったのかなと。↓

絵が、ちゃんと物語っている。↓

かけがえなのひと時を、ありがとうございました。↓

本当に本当に、大変だったけど。笑
こっちが嬉しくなる瞬間に溢れた2泊3日だった。↓

全力だった。疲れ果てて、泣いちゃうぐらい。絵は全部やりきってて、最高だった。↓

存在として、素敵な二人だった。深く強い信頼を二人の距離から感じていた。信頼し合うを、みせてくれた。だからこそ、うまれる表現をみせてくれた。↓

家族の分だけ、物語があり。様々な絵があらわれる。どれも理由があり、言葉をもっている。それは親も子供も。↓

時に、自分自身をそこにみる絵に出会う。言葉にせずにいられなくなる。願いと希望をのせて。↓

いつか夫になり父になったら、僕はきぬきぬとパパ友になりたい。家族のこと、夫婦のこと、親子のこと。何かあったら相談したい。そんな風に思わせてくれる人だった。父として、一人の人間として、本当にかっこよかった。↓

また、一緒に遊んでくれるかな。↓

大好きだよー。↓


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